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鉄道にどれだけ乗ったらどれだけお金がかかるのか…というコンセプトで約3年綴った「乗り鉄の経済学」はしばらくお休みします。3歳児を抱えて「ベビ鉄=赤ちゃん連れの鉄道旅」の修行中。
by jtyk
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2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー



飯田線よりも長い、約7時間の列車の旅を終えて
なんとなく足元がグラグラ揺れるような、軽いめまいを覚えつつ
ベルゲン駅に降り立ちました。


振り子列車だから、こんなに目が回るのか
振り子列車だから、この程度で済んでいるのか…


とりあえず、長距離列車が定刻どおりに到着したので、万々歳です。


ノルウェー第2の都市・ベルゲン。
世界遺産、港、美術館、水族館、作曲家グリーグゆかりの史跡などなど
観光スポットてんこもりで、旅行者をひきつけてやまない街。
ベルゲン駅の構内もすでにいろんな国の人がいます。
いろんな国のピロピロした言葉が聞こえます。


2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_20285175.jpg

▲ようこそベルゲン駅へ 
 どっしり重厚な石造りにトンガリ屋根、北欧色満開です


2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_20294873.jpg

▲駅舎のみならず、駅前の歩道はほとんど石畳でできているので
 スーツケースをひきずるのに多少苦労しました




ただいまの時刻、15:15。


ベルゲンもオスロと同じタイムゾーンですが
直線距離で200kmほど西側なので、10分くらい日没が遅いはず。
昨日はオスロで20時過ぎまで路面電車で遊びましたから
まだまだ時間はたっぷりあります。


ベルゲンには観光スポットがいくつもあります。
しかし約7時間の列車移動のあとでは、さすがにクタクタだろうと思い
ベルゲンの現地観光は1つに絞って計画しました。



■ フロイエン山ケーブルカー♪(Fløibanen Funicular)
■ www.floibanen.com



旅程を練っていた出発前、ある日の我が家の会話です:


「ベルゲンの街を一望できる、フロイエン山の展望台に行こうよ!
 展望台の景色はすごいんだって!絶対見たほうがいいって!
 山に登るのは大変だから、ケーブルカーもあるらしいよ!
 駅がここで、ホテルがここで、ケーブルカー乗り場がここだから
 歩いて行く途中で世界遺産も見られるはずだし!」

「あ、そう… でも美術館とかグリーグの記念館とかもさぁ…」

「何? 美術館なんて行く趣味あんの? 最近いつ行った?」

「いや、行かないけど、せっかく有名なとこに行くんだし…」

「日本で行かない場所に、海外でわざわざ行ってもつまんないでしょ?」

「まぁ、そうだけど… 話のタネにもなるじゃん…」

「何? 話のタネのために新婚旅行いくの? どういうつもり?」

「ぃゃぃゃ… わかったよ、展望台ね」

「展望台はいいの、とにかくケーブルカーなの!!!」

「はぁ…」

「もし余力があったら、ケーブルカーのあとに美術館に行ってもいいよ」

「はぁ…」


歴史ある数々の観光地をぶった斬り、世界遺産さえオマケ扱いで
メインが展望台から移動手段へいつのまにか主客転倒しつつ
むちゃくちゃな論理で旦那を説得したのでした。




いざ、計画実行の時。


ところが、ベルゲン駅の横に、気になるものがあります。


2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_20314052.jpg



バス停のようですが、道路に2本のレールが埋まっています。
架線もかかっています。極めて電車的な状況です。
屋根には "bybanen" というロゴマークがついています。
ノルウェー語ばかりで書かれた案内ボードのなかに
"BERGEN LIGHT RAIL" という単語を発見。


ライトレール? まさか??


唯一の情報源である『地球の歩き方』北欧版にも
ベルゲンにライトレールが走っているなんて
そんな情報は載っていません。


なんなんだろう、これ…


バス停らしきものの周辺をうろうろしていると
ついに、ヤツが現れました!




2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_20323370.jpg





むきゃぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああ♪♪♪




間違いなくライトレールです。
ど真ん中のライトレールです。
あまりにもライトレールです。


前略ダイヤモンド社さま、
こんな貴重な情報を『地球の歩き方』に未掲載とは… かしこ。


あまりにも衝撃が大きすぎて
ベルゲン駅前でスーツケースを旦那に預けたまま
このニクいあんちくしょうを追いかけました。


2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_20331730.jpg

▲ベルゲン美術館の庭園に面した通りを駆け抜けるbybanenくん
 北欧風の街並に、ピカピカの車両がとても鮮やかです


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▲富山ライトレールの「とれねこ」よりも精悍な顔つき
 ベルゲン駅前(Jernbanen)の1つ隣、終着駅(Byparken)にて


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▲路面電車なのに立派な車止め アートの域に達してます


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▲2008年1月7日開業…かと思ったら「着工」でした
 "Foundation rail laid to mark the start of construction" とあります
 とにかくできたてほやほやの路線、婚期が遅れてちょうどよかった




予想外のハプニングに大はしゃぎしてしまいましたが
このままライトレールとアバンチュールを決めこむ訳にはいきません。
旦那がスーツケースを2人分ひきずって、今にも死にそうです。
そういえば先刻のベルゲン急行で、カフェカーの菓子パンに飽きて
昼ごはんもまだ食べていなかったのでした。


アバンチュールはひとまずグッとこらえて
現実的なことを、いろいろ片づけていきました。
ホテルにチェックイン、身軽になって、昼ごはんを食べます。


2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_2035629.jpg

▲意外と中華料理のお店が多いベルゲン 華僑パワーは絶大です


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▲チャーハン激うま… ひさびさに米をいただきました




食後のお楽しみは、ケーブルカー♪
世界遺産を横目で見つつ、まっすぐ目的地へ向かいました。


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▲フロイエン鉄道(Fløibanen)のまぶしすぎる駅舎


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▲駅舎だけでキャーキャー騒ぐ嫁に、うんざり気味の旦那(右端)


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▲北欧では珍しく改札があります しかも自動改札機!
 わずか8分で山頂に着くので車内検札はちょっと無理ですよね


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▲クラシカルな駅舎外観ですが、設備面ではずいぶんハイテクです
 待合室とホームの間はガラスの自動扉で仕切られています


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▲フロイエンレッド参上! 2002年頃に登場した第4世代だそうで




薄暗い洞窟ふうの待合室でケーブルカーを待っている間に
いつのまにか、お天気が崩れてしまったようです。
ベルゲンは大西洋に面した港町ですが、海の湿った空気のせいか
しょっちゅう雨が降るそうです。
地球の歩き方いわく「1年のうち3分の2近くは雨」だとか。


ケーブルカーで地上に出ると、見事に大雨が降っていました。


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▲上り途中の車窓風景 向こうは晴れてるのに、猛烈な天気雨


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▲頂上駅からの車窓風景 私の頭上だけが厚い雲に覆われてます




傘を持っていなかったので、カメラをバッグに入れて守りながら
猛烈な雨の中、展望台に立ってみました。
HPに載っているのと同じ、美しい港湾都市の風景。
遠く向こうの空は晴れて海がキラキラ光っていました。
しかしながら展望台の上は、ドリフのコントのような大雨。


山頂のスーベニアショップで時間調整しても
なかなか天気雨は上がりません。


もし、ベルゲンにライトレールが無かったならば
雨が上がるまで根気よく待ったと思います。
でも、知ってしまった以上、もう知らないフリはできません。
もう18:00、ライトレールに乗らなきゃ。。。


展望台からの風景を写真に撮りたくて、心残りでしたが
一向に雨が止む気配はなく、あきらめて下山することにしました。



2010.9.15(2)ベルゲン名物・びしょぬれケーブルカー_a0163838_20383410.jpg

▲水もしたたるフロイエンブルー号
 最前列に座っていたご家族がにこやかにポーズ決めてくれました
 イッツジャパニーズノリテツデース☆


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▲びしょぬれだって今日も走るぞケーブルカー、頑張れ頑張れ♪
 これから山を登るフロイエンレッドとすれ違います






そんなわけで…
かねてからの計画どおりに乗ったケーブルカーは
見事に雨に降られてずぶずぶでした。
私の雨女ダークパワーがここまで凄まじいとは。
古代なら巫女になれたでしょう。


にわかにドタバタしてきたベルゲン市内観光、
後半戦へつづく。






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by jtyk | 2010-09-15 00:01 | 新婚旅行
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